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翻刻
さもあみた仏と申たりけるいかにおかしかりけん
【551】此比一生不/犯(ぼん)の尼(あま)きたりいまだよはひさかりにて
見め殊にきよげなりけり世さまもわびしからず
ぞ侍ける物まうでしける時ある僧此あまを見
てたへがたくえんに覚へけれ共いかゞはせん思ひのあまり
に家を見せ置て帰りにけり其後思ひわするゝ事
もなくひしと心にかゝりて日数を送りけりいかにも
さてやむべき心地もせねば人しれぬ思ひをしるべにて
かのあまのもとに尋行ぬ此僧見め事がら世に尼
に似たりければ尼のまねをしてつかはれてひまを
【上欄書入れ】36
【柱】古今巻十六 〇三十四