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翻刻
【柱】古今巻十六 〇三十四
うかゞはんと思ひて行たりけりかしこにて物申さんと
あないしければやがてあるじのあま出て誰(たれ)にかと問(とへ)
ば此僧むねうちさはぎていよ〳〵たへがたく覚ゆるをね
んじてべちの事には候はず世にうはの空成やうに候へ
共みやづかへつかうまつらんとて参りて候也としごろ
頼て侍し男におくれてたのむかたなきひとりうど
にて候男むなしくなりし日よりさまをかへて候へは
よのつねのみやつかへなどもかなふまじく候へばかやうの
御とんせいの御あたりにはをのづからめしつかはるゝ事
もや候とて参て候といひければげにもうはの空