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ねたりけり此僧思ふやうかぞふればことしは三年
に成ぬ同【「同」は書陵部本「何」】事を旨としてかくは侍ぞいかにもあらば
あれ只今取付て本意をとげんとおもひよくね入
たるあまのまたをひろげてはさまりぬかねてより
しかたくみまうけたる事なればおびたゝしき物を
苦(く)もなくねもとまてつき入けりおほきにおびへま
どひて何といふ事もなくひきはづして持仏堂の方
へはしり行ぬ此僧あはれさ思ひつる事を今はよき事
あらじいかゞせんづるとむねさはぎて角(すみ)もとにかゞまり
ゐてきけば此尼持仏堂にてかねをあまたたゝき
【上欄書入れ】38
【柱】古今巻十六 〇三十六