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翻刻
【柱】古今巻十六 〇三十六
ちやう〳〵と物さはがしげに打て何とやらん物申/音(をと)
してかへりき此僧いか成みゝきかんずらんといよ〳〵とが
のがれつべくもおぼへ侍らぬに此尼おもはずにけし
きあしからでいづくにぞとたづぬるこゑするうれしく
覚へてこゝに候とこたへければやがてまたをひろげ
てかほをはりかゝりてければかへす〳〵思ひの外に覚
てやがてをしふせて年比の本意おもひのまゝに
せめふせてげりさても何とて一ばんには引ぬきて
持仏堂へは入給へるぞと問ければその事也これ
程に心地よき事をいかゞはわれ計にてはあるべき上