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聞ほとけにまいらせんとてかね打ならしに参たり
つるぞと答(こたへ)ける其後はうちとけてひまもなくしら
れければ女男になりてぞ侍ける
【552】南都に又一生不/犯(ぼん)の尼ありけりつゐにあしさま成
名立たる事もなくてやみにけり臨終(りんじう)いかゞあら
ん世にありがたきためしに人々いひける程に病
をうけて大事になりければぜんちしきのために
小僧を一人しやうじて念仏をすゝめければ念仏を
ば申さでまらのくるぞや〳〵といひてをはりにけり
一/期(ご)が間ゆゝしく思ひとりては侍れども心の中
【上欄書入れ】39
【柱】古今巻十六 〇三十七