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翻刻
よく候へ母をまかせ給へかしといひたりけるふしぎなる
いひやうなるべし
【555】此比ぶさたの知了房(ちりやうはう)といふもの有ける能書にて
なん侍けるある人古今を書うつしてたべとてあつ
らへたりけるを受取ながらおほかたかゝざりければ
主しかねて今はたゞかゝず共かへし給ふべしと
いひければ智了房こたえけるは過にし比/痢病(りびやう)
をつかうまつりしに紙おほく入候にしに術(じゆつ)つきてさり
とてはとてその古今の料紙(りやうし)をみなもちゐて候也と
いひければぬしいふはかりなくおほへて料紙こそ
【上欄書入れ】40
【柱】古今巻十六 〇三十八