← 前のページ
ページ 1032 / 1317
次のページ →
翻刻
浄頗梨(じやうはり)の鏡(かゝみ)にむかひ候たるといひたりけるふくたの
しさいふはかりなし
【557】彼三位入道うせられたりける時太夫/阿闍梨(あしやり)順聖(しゆんせう)
といふ僧としごろ其へんの者なりけるば籠(こもり)僧に入
てげり五七日の導師(どうし)にて仏供養しけれ説法に
今日は聖霊(せうりやう)この界(かい)をさりまし〳〵て五七日の忌辰(きしん)
に相あたりたりさだめて性霊/炎魔(ゑんま)法皇の庁(てう)【廰】廷(てい)
に牛頭(ごづ)馬頭(めづ)らにひはられてこそおはしまし候らめと
うちあげたりけるあはれなる事に興さめてぞ
侍ける誠に比興のいひやう也
【上欄書入れ】41
【柱】古今巻十六 〇三十九