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翻刻
【柱】古今巻十六 〇三十九
【558】嵯峨(さが)の釈迦堂に人あまた参りて通夜しけるに
夜うちふけて僧の有けるが経為_二題目_一仏為_レ眼といふ
句を朗詠にしたりけり心計はすると思たりけり
孝道(たかみち)朝臣折ふしまいりあひて聞居たりけるが朗
詠はてゝ孝道かの僧にむかひておもしろう候つる物
かなと式代(しきだい)したりけるを僧心ちよげに思て少居な
をりて是はずいぶんに孝道にならひて候し也といひ
たりけり此句の事中/御門(みかと)右大臣《割書:宗能》知足院殿の
御時九十句を撰定(せんぢやう)のゝち妙音院殿また百廿句を
せんじくはへさせ給けるかれこれ合弐百十句也其中