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にあたりたりければかづらはきれてしかは事ゆえ
なくはしりにげて行にけり此男かしらかきをすれ
どもさらにゑきなし
【561】縫殿頭(ぬいのかみ)信安(のふやす)といふ者ありけり世の中に強盗(ごうどう)はやり
たりける時もしけ【家】さがさるゝ事もぞ有とて強
盗をすべらかさんれうに日暮れば家にくだといふ
小竹のよ【節】をおほくちらしおきてつとめてはとりひそ
めけり或夜まいりみやづかひける公卿の家ちかく焼亡(せうもう)
の有けるにあはてまどひて出るとて其くだの小
竹にすべりてまろびにけり腰(こし)をうち折てとし
【上欄書入れ】43
【柱】古今巻十六 〇四十一