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なし為俊(ためとし)が父/図書允(づしよぜう)為弘(ためひろ)聞ていかに汝ふしきをは
申ぞ殿の御名乗をしりまいらせぬかといへばいかでか
しり参らせぬ事有べきといふさるにはかゝる事をば
申かといはれてさも候はず殿の御なのりをは家隆(かりう)と
こそしりまいらせて候へ世にも又さこそ申候なれと
陳(ちん)じたりける比興の事かの卿きかれて入興せられ
けりとなん
【563】同卿の許に権/寺主(じしゆ)圓慶(ゑんけい)といふ僧侍りけり件の
僧ひへどりをかひけり毛(け)をおそくかへけるをいら〳〵
しき物にて其鳥をとらへて毛をつるりとむしりて
【上欄書入れ】44
【柱】古今巻十六 〇四十二