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いひてのまずさらばとて破子を一合あたへければ今
日はときにてあるよしをいひてくはずさらば後〳〵に
必まいれとくいなりて嵯峨の案内者にたのまんなど
いひて家いづくぞ又名をば何といふぞと問ければ
老僧のいひけるは此辺の人は左府入道とこそ申侍
れと答に此公卿あざみまどひて破子の沙汰にも
およばずにげにけり
【567】前ノ隠岐(をきの)守/永親(なかちか)がしたしき者に左衛門尉何がしとかや
いふもの有けり永親が家と此ぬしが家とむかひ
あはせにちかゝりければつねに行かよひけりつとめ
【縦長楕円印 朱】BnF/MSS
【上欄書入れ】46
【柱】古今巻十六 〇四十四