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翻刻
ひたゝれ着たる男のたけたちことがらさる体なるが
奉行して有けるが文を見て立たりけるをわかき女
房の清水もうでする物と見へたるが此男のもとへ
立寄ていひかけたる
たちろくかわたしもはてゝふみ見るは
といへりけるを此男つけんずるきそく【気色】にてしばしうち
あんじけるが此心やまはらざりけん大声を出して
いかに将軍の渡させ給ふ橋をたぢろくかとはとがめ
ければおそろしくて足はやにさりにけり
【569】四條院/崩御(はうぎよ)のとき醍醐(たいこ)大僧正の弟子何がし房
【上欄書入れ】47
【柱】古今巻十六 〇四十五