← 前のページ
ページ 1047 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻十六 〇四十六
平給する事かきりなし
【573】同四年の維摩会(ゆいまえ)の延年(えんねん)に児(ちこ)白拍子(しらひやうし)のれうに
春日の社の神人/季綱(すへつな)《割書:号_二黒(くろ)|祢宜_一》をつゝみ打に召ぐし
たりけり此ごろより男/皷(つゝみ)うちあしとて大衆(たいしゆ)うつ事に
なりにける時くだんの黒祢宜/大便(たいべん)をもよほしければ
かしらをつゝみながら猿沢(さるさは)の池(いけ)のはたに行てしりを
かきあげてかまへけるを衆徒(しゆと)見て大衆のいかにかゝる
見ぐるしきふるまひする稀有(けう)也かしらはげといらて
ける時に季綱(すへつな)にて候ぞと名のりたりければさる
大衆の名乗(なのり)やうや侍べき奇怪(きくわい)なりといへば手を