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翻刻
然るべからずとて下手人などめし出されんずるにて
きびしく御沙汰ありける程に佐実(すけさね)もきられずと
申けり仲正もきらすと申けるによりて重き罪には
あたらざりけれど切たる者それがしと慥に聞し召て
その郎等をめすにあとをくらめてうせぬ仲正/力(ちから)及
ばざりければ院覚しめしわつらひて其時/盛重(もりしけ)が検(けん)
非違使(ひいし)にて候けるを召て此もとゞり切たりと聞へる
男かまへてとらへてまいらせよと仰られければ承て
中〳〵かれがゆかりを尋て母の尼公(にこうが)家をあかつき夕暮
ごとにうかゞひけりかゝる程にある朝ぼらけに法師
【上欄書入れ】51
【柱】古今巻十六 〇四十九