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翻刻
【柱】古今巻十六 〇四十九
の女のすがたをつくりて門(もん)をたゝく事有これたゞには
あらじとあやしめてやがてからめて是を問にわれは
あやまたずかの人の有所は清水坂のしか〳〵の所也其
使に詣(まう)で来る計也とあはてさはぎければわ法
師をいかにすべきにはあらずかしこのしるべのれう
なりとて程へばかへりもそきくとてやがてうち立て
からめに行てかしこにも思ひよらぬ程なりければ
わづらひなくからめ取てかへるに盛重思ふやう六波
羅には刑部卿/忠盛(たゝもり)居られたり其かたはらを過は
うばゝれんずおこの事になりなんと思てすゞろなる