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安忠が候けるをいざ給へ人のもとへ酒のみにまかる
にともなひ給へかしとさそひけり時のきり物なれば
よろこんで相ぐして行(ゆく)いづくなるらんと思ふ程に此
佐実(すけさね)がもとにゆきて事のつゐでつくりいでゝさま〴〵
の事いひあはせさだむる程に二時計に成ぬあるじ酒取
出てのませける程にわれも人も興に入てあるじに
かわらけさすとてをそれたるよしにてへいじとりて
よりてあしいくふるまへるさまをしてゑぼうしをつきおとし
いみじきあやまりともてさはぎながら是を見ればめぐり
をうつくしくあみてゑぼうしを着たりける也安忠に
【上欄書入れ】53
【柱】古今巻十六 〇五十一