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永観(ゑうくわん) 律/師(し)は病者にて侍けるがつねのことくさに病
者(は)是(これ)善知識(せんちしき)也我/依(よつて)_二苦痛(くつうに)_一深(ふかく)求(もとむ)_二菩提(ぼだいを)_一とぞの給ひ
ける七宝(しちほう)の塔(とう)をつくりて仏舎利(ふつしやり)二/粒(りう)を安置(あんぢ)して
我/順次(じゆんし)に往生をとぐべくは此舎利かずをまし給ふ
べしとちかひて後年にひらいて見奉るに四粒(よりう)に成
給にけり随喜渇仰(ずいきかつがう)してなく〳〵二粒をとり本尊の
あみだ仏のみけんにこめ奉りて昼夜に膽(せん)【【「膽」は書陵部本「瞻」】仰(かう)し奉
られけり又みづからあみだ講式(こうしき)をつくりて十斎日ごと
に修して薫修(くんしゆ)久しく成にけり最後(さいご)の時れいの講式
を修しける間に律師/異香(いかう)をかゞれ他人はこれを
【柱】古今巻二 〇二十