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翻刻
【柱】古今巻二 〇二十
かゞず瞙【瞑ヵ】目の夜/頭北面西(づほくめんさい)にして正念に住して念仏
たゆむことなくておはりにけり年七十九也弟子あじや
り覚叡(かくえい)が夢に一の精舎(しやうじや)に衆僧ならび座したるに覚叡(かくえい)
も其/例(れい)にて仏/像(ぞう)を膽(せん)【瞻ヵ】仰(かう)するによく見れば此仏先師
の律師なり一句さゝげて云/従我(じうが)聞法往生極楽(もんぼうをうぜうごくらく)《割書:云| 々》
平等院(べうどういんの)僧正/行尊(ぎやうそん)は一条院の御孫/侍従宰相子(ぢじうさいしやうのこ)也母の
夢に中堂にまいりたりけるに三尺の薬師如来を
いだき奉ると見ていくほどをへずしてくわひにんあり
けりすべからく台嶺(たいれい)の法師にてぞ有べかりけれども
流にひかれて寺法師に成給にけり実相坊(ぢちしやうばう)大あじやり