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翻刻
【柱】古今巻十六 〇五十三
所にはをかで中/一間(ひとま)をへたでゝぞすまひける此事の
したく成ける時はひる中にもまへをかきあけて一尺寸
はんの小仏(こふつ)頭(かしら)ふりて参たりといひて尼がもとえ
あゆみ行ければ此尼とりもあへず又まへをはたけて
三間(さんけん)四面(しめん)の小御堂(こみどう)御戸(みと)ひらきてまいり候とこたへて
中の間(ま)へ引合てはじめけるとなん比興の事也し
【577】桂(かつら)に漏尅(ろうこく)博士(はかせ)季親(すへちか)といふ者有けり周易(しうゑき)の博士
にて其道におぼへ有けれど風月のかたことなる
聞えなかりけりある文章の連句の座にのぞみたり
けるに上句の番にあたりておそく出ければ其中に