← 前のページ
ページ 1070 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻十七 〇一
おちかゝりて高欄(かうらん)やぶれにけれど蛇(しや)は見へざりけり
【581】出雲国/秋鹿(あきしかの)郡の北の海にくろしまといふ小しま有
海草(かいさう)などおほくおひけり天慶三年十二月上旬に
にはかにきえうせて見へず成て其あとに大成石ぞ
其かずしらずそばだちて有ける
【582】同四年正月下旬に国々【「国々」は書陵部本「同国」】海辺/戛(たま)をうつこゑ聞へけり
夜あけて見ればしまねのこほりのさかひより楯縫(たてぬいの)
郡(こほり)のさかひまで一町あまりが程こほりをかさねて塔(たう)
をつくりてならべたてたりけりをの〳〵高さ三丈
あまりめぐり七八尺ぞ有ける後にはきえやうせ