← 前のページ
ページ 1079 / 1317
次のページ →
翻刻
【593】承平元年六月廿八日未の刻(こく)に衣冠(いくわん)着たる鬼の
たけ一丈あまり成が弘徽殿(こうきでん)のひかしの欄(をばしま)のほとりに
げんじてやがてうせにけりあるひは夢想とも人申けり
一/定(でう)をしらず其比十ケ夜ばかり暁(あかつき)に及て八省(はつせう)ゐん
となかづかさ省(せう)のひがしのみちとのあいだに人馬の
こゑひがしにむかひておほくきこへけり誠にはなか
りけり是も鬼のしわざにや
【594】天慶八年八月五日の夜宣陽建秋両門の間に馬
二万ばかりの音(をと)しけり内裏引いるゝほど数刻を経け
り左近のわきの陣に候近衛佐兵衛の陣の吉上(きちじやう)みな
【上欄書入れ】6
【柱】古今巻十七 〇六