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翻刻
【柱】古今巻十七 〇八
【598】二でうの御時五せつ卯日の夜とのもづかさしそくを
さして南でんの東北のすみのはしをとをりけるに
うしろよりくびのほどをおすもの有けり則とのも
づかさたえ入にけりあはてゝ紙燭(しそく)をふところ
に入たりける程に衣(い)しやうに火もえ付てすでに
死ぬべかりけるがからくして命計はいきたりけり
ばけ物のしはざにこそ
【599】承安元年七月八日伊豆の国/奥嶋(をきのしま)のはまに船一さう
つきたりけり島人ども難風に吹よせられたる
舟ぞと思ひて行むかひて見るに陸路(りくぢ)より七八
【縦長楕円印 朱】BnF/MSS