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翻刻
【柱】古今巻十七 〇九
けり鬼こひけり島人おしみければ鬼ときをつくり
てつえをもちて先弓持たるをうちころしつをよそ
うたるゝもの九人がうち五人は死ぬ四人は手を負(おひ)なから
いきたりけり其後鬼/脇(わき)より火を出しけり島人
皆ころされなんずと思ひて神物(しんもつ)の弓矢を申出し
て鬼のもとへむかひたりければ鬼海に入て底(そこ)よ
り船のもとに至りてのりぬ則風にむかにてはしり
さりぬ同十月十四日/国解(こくげ)をかきておとしたりける
帯(をび)をぐして国司(こくし)に奉りたりけり件の帯は蓮花王(れんけわう)
院の宝蔵(ほうぞう)におさめられけるとかや