← 前のページ
ページ 109 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻二 〇二十一
本寺の住房にしてはじめて不動(ぶどう)の護摩(こま)をしゆせら
れける時夢中に不動尊の仕者(ししや)かたちをあらはして
見へ給けりたけ三四尺ばかりなる童子(どうじ)の青/衣(きぬ)のうへ
にむらささきなるをぞきたまひたりける左の手に剣(けん)【釼】
并に索(なは)をもち右の手に剣(けん)【釼】印(いん)をなす壇(だん)上よりあゆ
みきたりて乳上(にうしやう)にあたりて種(しゆ)々の事をしめし給ふ
中にやくそくのことく護摩(こま)二千日/勤行(ごんきやう)せらるべき也と
の給はせければ僧正/承諾(じやうだく)せられにけり其後大みね
の神仏に五七日/宿(しゆく)したる事ありけりこれまれなる
御事也同行壱人もしたがわずたゞひとり庵室(あんしつ)に