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翻刻
【柱】古今巻十七 〇十
此御坊をばかゝる所へはぐし奉りたるぞはなはだ有
まじき事也すみやかにもとの所へおくり奉るべしと大に
おどろきたるけしきにていひければありつる法師又かき
おひて行かと思ふ程に上のだいごの本坊にうちをき
たりけりこれ天/狗(ぐ)のしよゐ也
【601】とのもの頭(かみ)光任(みつとう)朝臣/法住寺(ほうぢうじ)をめぐりける時/子息(しそく)
近江守/仲兼(なかかね)毎日(まいにち)奉行して参(さんじ)けり或(ある)日/退出(たいしゆつ)しける
程に日/暮(くれ)てのち東寺辺をとをりけるに相/供(ぐ)し
たる下人共みな車のさきにはしりたりけるあいだに
車のうしろには人もなかりけりよの中くらくてわ