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南つくり道の田中にてもとめ出してげり太刀を手に持
ながら死て有けり則かきもて行て数日(すじつ)護身(ごしん)などして
もとのごとくに成にけりその太刀をば法皇のめして
蓮花王院の宝蔵におさめられにけり
【602】後鳥羽院の御時八条殿に女院わたらせ給けるころ
かの御所にばけもの有よし聞えければ院の御所より
庄田(せうた)若狭(わかさの)前司(せんじ)頼度(よりのり)がいまだ六位なりけるをめして
件のばけ物見あらはして参られと仰られて彼御
所へまいらせられにげり頼度(よりのり)すなはち八条殿に参
て寝殿(しんでん)のきつねどに入て待けり六ケ夜迄待たりけ
【上欄書入れ】13
【柱】古今巻十七 〇十二