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翻刻
【柱】古今巻十七 〇十四
をぬきてさしあてければさゝれてはちからもよはり
ひかりもうせぬ毛(け)むく〳〵と有物さしころされて有を
見れば狸(たぬき)也けり是をとりて其後御所参てつほね所へ
行てねぬ夜あけて仲隆(なかたか)等来て夜前ひとり高名
せんとて行しがいか程の事したるぞとて見ければ
すは見給へとて古狸(ふるたぬき)をなげ出したりけりかなしく
せられたりとて見あざみけるとなん
【604】建保の比/大原(おほはら)の維蓮(ゆいれん)坊/五種行(ごしゆぎやう)をはじめ行(おこな)はれける
に天/狗(ぐ)たび〳〵さまたげをなしけり維蓮坊は書写法(しよしやはう)に
て侍けるにある昼(ひる)つかたあかりしやうじのそとにて聞もしらぬ