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御酒をこそまいり候はざらめ是をばまいり候べき也
とすゝむれば持斎(ぢさい)のよしをいひてくはずしゐてなを
すゝむれどもいまだくはずしていよ〳〵ふかくきねんを致
所に竹の戸のかたに人の音(をと)するを見やりたれば白装束
成童子二人ずはへを持ておはします是を此天狗法
師うちみるよりやがてうせにけりさしもをくのかたに
ひしめきのゝしりつるおとないどもすべて息(いき)をもせず成ぬ
木の葉を風にさそひていぬるがごとし其時/維蓮(ゆいれん)坊房
心神やすく成て恐事なしあまりのふしぎに家のおく
さまに行て見あぐるにすべて人なし十羅刹のたす
【上欄書入れ】18
【柱】古今巻十七 〇十七