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翻刻
【柱】古今巻十七 〇十八
いたらぬ所もなくもとむれ共見へず三日といふ夜の
夜はん計に女官が門をこと〳〵しくたゝくもの有おそ
れあやしみてさうなくあけずして内よりたそと問に
うしなへる子とらせんあけよといふ猶おそろしくてあけず
さるほどに家の軒(のき)にあまた声してばあとわらひて廊(らう)
のかたに物をなげたる音(おと)しけりおそろしながら火をと
もして又見れば実(げに)うしなへる子也なえ〳〵としていける
物にもあらず物もいはずたゞ目計しはたゝきけり
験者(げんざ)よりましなどすへていのるにものおほく付たり
見れば馬のくそ成けり三たらひ計ぞ有けるされ共