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猶物いふ事もせずよみがへりのごとくにて十四五ばかり
迄はいきてありし其後いかゞ成侍りけんと其時見たり
ける人のかたり侍りしなり
【606】大納言泰通の五条/坊門(ばうもん)高倉(たかくら)の亭(てい)は父/侍従(しじう)大納言
の家にてふるき所也相つゞきてすまれける程にきつね
おほく常(つね)にばけゝりされ共ことなる事などし出したる
事もなければ扨過られけるに年をへてます〳〵に
ばける程に大納言いかり給てきつねがりをしてたね
をたちてんと思て侍(さふらひ)共にみな其用を仰せてげりあす
下人共あまたぐしてひとりももれず皆参べし面々
【上欄書入れ】20
【柱】古今巻十七 〇十九