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翻刻
【柱】古今巻十七 〇二十
しめまいらすべく候といひてかしこまりゐたるとみる
ほどに夢さめぬ夜もあけてしら〳〵と成にければ大納言
をき給ひてはしのやり戸あけて見出されければ夢に
これ大童子が居たると見つる木のもとに老狐(らうこ)の毛(け)なき
が一匹有大納言を見奉ておそれたるていにてやをやをら【「やをやをら」は書陵部本「やをら」】すの
この下へはひ入にけりふしぎにおぼえて其日のきつねがり
はとゞめてげり其後はばけものながくなく成ぬ家中に
吉事あらんとてはかならずきつねないてつげければ
かねて思ひしりけるとぞ
【607】斎藤(さいとう)左衛門尉/助康(すけやす)丹波の国へ下向したりけるにかりを