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して日くれたりけるにふるき堂(だう)の有けるに内へ入て夜
をあかさんとしけるを其辺の子細(しさい)しりたる者此堂には
人とりするものゝ侍るにさうなく御とゞまりはいかゞと云
けるを何事のあらんぞとて猶とゞまりぬ雪ふり風吹
てきつるにあはせて世中をむつかしくおぼえて正/面(めん)の
まにはしらによりかゝりてゐたりけるに庭(には)のかたより物
のきほひたるやうにしければあかり障子(しやうじ)のやぶれより
きつと見れば庭には雪ふりてしらみわたりたるに
堂の軒(のき)とひとしく法師のくろ〳〵として見えけりさり
ながらさだかには見えず去程にあかり障子のやぶれより
【上欄書入れ】22
【柱】古今巻十七 〇二十一