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出してきゝとなきけり其時下人をよびて火を打せ
てともしれみれば古狸也けりあした村人に見せんとて
下人にあづけたりけるを下人共いふかひなく焼(やき)くらひて
げり次日をきて尋ければかしら計残したりけり正体
なくて其かしらをぞ村人に見せけり其後はながく此堂
に人をり【「をり」は書陵部本「とり」】する事なかりけり
【608】三条の前の右のおとゞのしらかはの亭(てい)にいづこより共なく
てつぶてをうちけること雨のごとし人々あやしくおどろ
け共何のしはざといふ事をしらず次第に打はやり
て一日一夜に二興(ふたをこり)ばかりなどうちけり蔀(しとみ)やり戸を打
【上欄書入れ】23
【柱】古今巻十七 〇二十二