← 前のページ
ページ 112 / 1317
次のページ →
翻刻
けり信禅(しんせん)かへり参てそのよし申されてくだんの柑子(かうし)を
奉ければすなはちぶくせしめ給ひて御悩(ごのふ)へいゆし給て
げり大/峯(みね)に入られける日斎持(ひさいぢ)の粮米(らうまい)白米七升也其他
四升は日来(ひごろ)うせにけりのこる所三升也/笙(しやう)の岩屋にて
疲(ひ)極の山ぶしをもてなし大りやくのこる物なかりけり其
比の事にやかの岩屋にて
草(くさ)の庵(いほ)なに露けしとおもひけん
もらぬ岩やも袖はぬれけり
又/箕面山(みのをさん)に三ヶ月こもられける時夢に龍宮(し?うぐう)にいた
りて如意宝珠(によいほうじゆ)をえたり其間の奇異(きい)おほけれども
【柱】古今巻二 〇二十三