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翻刻
【柱】古今巻十八 〇十一
三献の後一臈判官藤原のやすみついひけるは今夜
新蔵人ふるまはれて候やすみつすでに沈酔(ちんすい)に及べり
此うへにあやにくしてねがひ物にをよぶべしといふ
郡時(くにとき)【「郡時」は書陵部本「邦時」】みな存知つかうまつられて候仰をあひまつ
也といふ康光(やすみつ)いはく藤兵衛尉/孝時(たかとき)を尋出され候
て琵琶(びわ)をかきならさせて朗詠(ろうえい)をすゝめられ候へ
かしさやうに候はゞ猶/数盃(すはい)もかたぶけ侍ぬべしと
いひけり孝時(たかとき)其日/子細(しさい)有てしこうしながら其座
にはつらならざりけり主上の御ともして時のふだ
のもとの格子(かうし)に穴(あな)をあけて御覧ぜられける所に