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翻刻
よまれにけりとて二品しきりに興に入けり
【639】同二品不食の所労の比はすのみばかりをしよく
するよし聞て坊城殿の池の蓮のみを所望し
てをくり侍し返事に
老の身にねかふはちすの花のみに
君のちとせののちやむまれん
【640】醍醐(だいご)大僧正/実賢(じつけん)もちをやきてくひけるに
きはめたるねぶり人にてもちを持ながらふら
〳〵とねぶりけるにまへに江次郎といふ格近者(かくごしゃ)【恪勤者】
の有けるが僧正のねぶりてうなづくをわれに
【上欄書入れ】17
【柱】古今巻十八 〇十五