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翻刻
とて右大臣大納言源朝臣/参儀(さんき)師氏(もろうぢ)朝臣三人を
左右【「左右」は書陵部本「左方」】とす大納言藤原朝臣左衛門督藤原朝臣二人を
右方とす左菊いまだ仰かうむらざるさきに弓場殿(ゆばとの)
にかきたつ其後/召(めし)によりて御前の東庭にまいる
洲浜(すあま)に菊一本をうへたる蔵人所衆六人してこれを
かく仁寿殿(じじゆでん)の西(にし)の砌(みきり)にしの辺に兵衛府の円座(ゑんざ)
一牧をしきて殿上の小舎人(ことねり)壱人/矢(や)三をもちて候
洲浜(すあま)の風流(ふうりう)さま〴〵なり中に銀の鶴(つる)に菊の枝
をくはへさせて其葉に歌一首をかく其後右菊やゝ
ひさしうしてまいらせざりければたび〳〵もよほし
【上欄書入れ】3
【柱】古今巻十九 〇三