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第三の花左かちてすなはち乱声(らんせい)をはつして龍王
を奏す左衛門の権の佐公輔息に小舎人橘の知信(とものぶ)がつかう
まつるけふ次左の方の公卿侍臣前庭にして拝舞(はいぶ)あり
けり其後左の方/有相(ありすけ)朝臣右の方延光朝臣に仰て
つるのふくむ和歌をめさるをの〳〵とりてまいりて
御座の南/辺(へん)にこうす則両人をもてよませられけり
《割書:左歌》ちとせふるしものつるをはをきながら
きくのはなこそ久しかりけれ
《割書:右歌》たつのすむ汀(みきは)のきくはしらなみの
おれとつきせぬかけそ見へける
【上欄書入れ】4
【柱】古今巻十九 〇四