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翻刻
【柱】古今巻十九 〇六
【652】天禄三年八月廿八日/規子(きし)内親王野々宮にて御前
の面(をも)に薄(すゝき)蘭(ふしはかま)紫/苑(をん)単香(たんかう)【「単香」は書陵部本「草香」】女郎花(をみなめし)萩(はぎ)などをうへさせ
給て松むし鈴(すゞ)むしをはなたせ給けり人々【濁点「〝」付の々】にやがてこの
ものにつけて歌を奉らせられけるにをのが心々に我
も〳〵と或は山ざとのかきねにさほしかのたちより或は
すはまのいそにあしたづのおり居るかたを作りて草
をもうへ虫をもなかせたりおほせごとゝて花のあり様
むしのすみか何れも〳〵いとおかしかりけり歌のをとりま
さりは定(さため)てや有べき誰(たれ)をしてか定め申べきと仰給ふ
に是かれと申す前の和泉の守源の順(したがふ)朝臣なんおほやけには