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翻刻
【柱】古今巻二 〇二十六
ければおとゞ衣冠(いくわん)をたゞしくして礼/拝(はい)し給ひけり一切経
をかきて供養(くやう)をとげたる人なり仏に同とて拝せらるゝ
とぞかの日記には侍る
摂津国清澄寺(せつつのくにせうじやうし)といふ山寺あり村人きよし寺とそ申侍る
其寺に慈心坊尊恵(じしんばうそんゑ)と云老僧有けり本は叡山(えいさん)の
学徒(がくと)也けり多年法花の持者也住山をいとひて道心を
おこして此処に来りて年をおくりければ人皆/帰依(きえ)し
けり承安(じやうあん)弐年七月十六日/脇足(けうそく)によりて法花経を
よみ奉ける程に夢ともなくうつゝともなくて白張(しらはり)に
立烏帽子(たてゑほうし)きたる男のわら沓(ぐつ)はきたるが堅文(たてふみ)を持