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桜人をうたひけり管弦をもつけ侍けり此花を泉の
御所にうつしうへてつり殿にて御遊有けり右の方花
をそかりければ上達部五人をつかはされけり洲浜(すはま)に
たてゝもて参けり其後/満座(まんざ)和歌を奉へき由勅定
有て人々つかうまつりけり《割書:為範記に見へたり》
【660】嘉応二年九月上旬京中桜梅/桃(もゝ)李(すもゝ)花開て春の
そらのごとく成けり延喜九年八月にもかゝる事侍り
けるとかやそのたびは藤(ふち)柚(ゆ)柿(かき)子どもさきたりけり
聖(せい)代に此事有いか成/瑞(ずい)にか侍らん
【661】五月の比/円位(ゑんゐ)上人/熊野(くまの)へ参ける道の宿にあやめ
【欄書入れ】17
【柱】古今巻十九 〇十五