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翻刻
【柱】古今巻十九 〇十六
うつさんやとはかくれしもせし
返し
くるとあくと君につかふる九重や
やへさくはなのかげをしそ思ふ
【663】順徳院御時十月のころ侍従宰相定家卿大蔵卿為長参
内してをの〳〵鬼(をに)の間(ま)にてやまとからの物かたりして
さふらひける所へ御前より蒔絵したる硯(すゝり)のふたに
きくした絵にしたる檀紙(だんじ)をしきてきくの花を一えだ
入て両人よみてまいらせよとて兵衛の内侍にもたせて
出されたりければ定家卿ははしり立てにげにけり