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翻刻
為長卿は詩を作りて奉りけるとなんいと興有事也
くだんの詩たづねてしるすへし定家卿にげられけるも
さだめてやうあるらんゆかしくこそ
【664】同御時内裏にて花あはせ有けり人々めん〳〵に風流
をほどこして花奉けるに非蔵人(ひくらふと)孝時大なる桜の枝
を両三人してかゝせて南殿の池のはたにほり立たり
ける簡(ふだ)を付て大花と書たりけり此事は孝道がた
うはみな鼻(はな)のおほき成によりて院の仰にも鼻が
たうとぞ有けるこれによりて大花と簡を付たり
けり比興のさたにこそ侍ける
【欄書入れ】20
【柱】古今巻十九 〇十七