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翻刻
【柱】古今巻二 〇二十七
ければ寺へ出ぬ例時(れいじ)はてゝ僧ども出けるに老僧一両人
に此夢の告をかたりければむかしもかゝるためしいひ伝(つた)へ
たりその用意あるべしといひければ房(はう)に帰りてつとめ
いよ〳〵おこたらず寺僧等きおひ来てとぶらひけり
十八日の申(さる)のおはりばかりにたゞ今心地少しれいに
たがひて世中も心ほそくおぼゆるとて打ふしけるが酉(とり)
の刻(こく)計に息たへにけり扨次の日/辰(たつ)のおはり程にいき
かへりて若持(ニヤクジ)法花経/其心甚清浄(ゴシンジンセウジヤウ)の偈(ゲ)を四五くだり
ほど誦しけり其後おきあがりて冥途(めいど)の事共/語(かた)る
王宮にめされて十万人の僧につらなりて法花経/伝(てん)