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翻刻
むかつて御教書(みげうしよ)を付たりければすみやかにむかひて
いづれにてもはからひてほりて参べきよしいひけ
れば御つかひかのていにむかつて其柳のうち二本を
ほりて参うちからすのすくひたりし木をむねと堀(ほり)
てげり烏(からす)は此事をかねてさとりけるにこそ此木
一条殿にうつられたりけるが二本ながらかれにけり
それに本所に今一本残りたるも同かれにけるおぼ
つかなき事也友木かるればかゝる事にやちかく滋(しげ)
野井(のゐ)の柳を一本他所へうつしうへたりけるにも此
定に残の木ゆへなくかれたりけるとぞ
【欄書入れ】22
【柱】古今巻十九 〇十九