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翻刻
【柱】古今巻十九 〇十九
【668】建長元年二月前の大政大臣家に行幸ありてしばし
内裏にて侍けるころ一院梅花さかりなるよし聞し
めして人してその梅の木にむすび付させられける
御歌に
色も香もかさねてにほえ梅のはな
九重になるやとのしるしに
【669】ある貴所より仰をうけ給て梅【「梅」は書陵部本「桜」】をあまたうへける
折ふし隆祐(たかすけ)朝臣白河の花すでにちり侍也たゞ今
見にまかり侍にといざなひければけふかゝる事に
かゝりてえなんともなふまじきよし申ければをしかへし