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翻刻
【柱】古今巻二十 〇一
里の道を時のまにかよひけるたゞ人にはあらずつゐに
かの少将は神となりてかゞみの尊廟(そんびやう)【庿】とぞ申なるむかし
の館(たち)の跡もかの社(やしろ)のほどにてなん侍るとぞ
【674】桓武御門(くわんむみかと)御まつりごとの後は衣/冠(くわん)をぬがせおはし
まして御ぜんまいりて鷹司(たかつかさ)の御鷹を庭(には)にめして餌(え)
をかはせさせ給けりある時は又御手づから嘴(はし)爪(つめ)抔(など)を
つゞらせ【「つゞらせ」は書陵部本「つくらせ」】給ひけりむかしは鳥さうしにも人の引出物/抔(など)
には鷹(たか)馬(むま)をぞしける【675】延喜/野(の)行幸に御剱(ぎよけん)の石付(いしづき)おとさ
せ給ひたりければ稀有(けう)の事也ふるき物をとてお
ぼしなげかせ給ひてたかきつりか【「つりか」は書陵部本「つか」】のうへにうちあがら