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とりかひてげり御門(みかと)よりはじめてあやしみ目をおどろ
かして其ゆへをめしとはれければ此鷹はみさご腹(ばら)の
鷹にて候まづかならず母が振舞(ふるまひ)をして後に父が芸(げい)を
ばつかうまつり候を人そのゆへをしり候はで今迄鳥をとら
せ候はぬなり此後は一つもよもにがし候はじ究竟(くきやう)
の逸物(いちもつ)にて候也と申ければ叡感(えいかん)はなはだしくて所望
何事かある申さんにしたがふべきよし仰下されけれ
ば信濃(しなのゝ)国ひちの郡に屋敷/田園(でんえん)などをぞ申うけ
けるひちの検校(けんげう)豊平(とよひら)とはこれが事也大番役
にのぼりける時の事也
【上欄書入れ】5
【柱】古今巻二十 〇四