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翻刻
【柱】古今巻二十 〇五
にして二の猿/死(し)ゝ(ゝ)て有山のいもをふかくほり入て穴(あな)に
落(をち)入てえあがらずして死ゝたるなめり僧あはれにかなし
き事かぎりなし其猿のかばねをうづみて念仏申
て廻向して帰りぬ其後経をばかきをえずして寺の
仏前のはしらをゑえりてその中に奉納(ほうのふ)してさりぬ其
後四十よ年をへて記躬高(きのみたか)朝臣当国の守(かみ)になりて
くだりたりけるに先かの寺に詣(まうて)て住僧をたづねて
問やうもし此寺に書(かき)をはらざる経やおはしますと
尋ればそのむかしの持経の僧いまだいきて八旬の
よはひにて出て此経の根元(こんげん)をかたる国司(こくし)大きに