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歓喜(くわんき)していはくわれ此願をはたさんがために今当
国の守に任(にん)じてくだり来れりむかしの猿はされば
我也経のちからによりて身をえたる也とて則/更(さら)に
三千部を書奉りかの寺いまだありさらにうき
たる事にあらず
【681】ある男日くれてのち朱雀(しゆしやく)の大路(おほち)を通りけるにえも
いはぬ美女(びぢよ)一人あひたりけり男よりてかたらふにもて
はなれたるけしきもなしいみじくちかまさりていかに
も見のがすべくも覚へざりければさま〴〵にかたらひ
ちぎりて交通(まくばい)をなさんとすれば女のいはくかく程
【上欄書入れ】8
【柱】古今巻二十 〇六